実装のポイント:3つのステップで実現
今回の実装は、大きく3つのステップで構成されます。
対象環境
・記録テーブルまたは期限付きテーブル
・「状況」と「分類A」を有効化
ステップ1: プロセスの基本設定
・画面種別:編集
・実行種別:追加したボタン
・アクション種別:保存
・設定したプロセスIDは後ほどスクリプトから参照するため控えておく
ステップ2: 入力チェック用スクリプトの準備
出力先を「編集」として、チェック処理を行う関数を作成します。
以下は実装の流れを示したものです(詳細な記述方法は省略しています)。
// 分類Aの入力チェック(実装イメージ)
$p.ex.validateClassA = function() {
// 未入力の場合はエラー表示
// 入力済みの場合は $p.execProcess にてプロセス実行
};ステップ3: プロセスとスクリプトの連携
・ステップ1にて設定したプロセスのOnClick欄に、ステップ2の関数を呼び出す「$p.ex.validateClassA();」を追加
・これにより、プロセスボタン押下時のみバリデーションが実行されます
設定が完了したサイトで編集画面を開きます。
分類Aが未入力の状態で更新ボタンを押すと更新が実行されますが、プロセスで追加したボタンを押すとエラーになります。
分類Aを入力すると、追加したボタンで更新が実行されます。


実装時の注意点
・スクリプトの関数名とOnClickでの呼び出し名を一致させる
・プロセスIDの指定方法
・エラーメッセージの表示形式
・一括更新時の挙動
(プロセスで「一括処理を許可」を設定している場合、一括更新時には本チェックが適用されない仕様となっています。詳細は 公式マニュアル 内の制限事項をご確認下さい。)
今回は単一項目のチェック例をご紹介しましたが、実際の業務ではより複雑なケースが想定されます。
これらの詳細な実装方法や、複数のチェックを同時に行うケースについては、業務内容やフロー設計により最適解が異なります。
まとめ
いかがでしたか。
プロセスのOnClickとスクリプトを組み合わせることで、「特定のタイミングでのみ入力チェックを実行する」という柔軟な制御が可能になります。
これにより、ユーザーの利便性を保ちながら、必要な場面では確実なデータチェックを行うという、バランスの取れた運用が実現できます。
弊社では、プリザンター導入・活用をトータルに支援しています。
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更新のたびにエラーが出る…スクリプトで簡単解消
こんにちは、シーイーシーカスタマサービスの森山です。
プリザンターの入力必須が設定されているサイトで業務を行っていると、「作業途中の更新でエラーが出る」場面に遭遇することがあります。
例えば、
・申請フローの中間段階での仮登録
・作業途中のドラフト保存
・承認前の一部項目入力
このような場合でも、最終承認時には必須項目をすべて入力してほしい…という要望はよくあります。
通常の入力必須設定では、更新ボタン押下時に全項目の入力チェックが実行されてしまい、途中保存ができません。
特に入力項目が多い場合、作業途中で一時保存ができないのは大きなストレスになります。
そこで今回は、「プロセスのボタンを押下した時にだけ入力チェックを実行」する方法をご紹介します。
これにより、通常の更新時は自由に保存でき、特定のプロセス実行時のみ厳密なチェックを行うという、柔軟な運用が可能になります。