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2025/06/18
【プリザンター】 第302回)業務効率化の第一歩!Power Automate for Desktopでテーブルデータのエクスポートを自動化しよう

Power Automate for Desktop(PAD)を利用して、テーブルデータのエクスポート操作を自動化

こんにちは、シーイーシーカスタマサービスの中田です。

プリザンターでのちょっとした作業に時間を取られていませんか?
「自動化したいけど、プログラミングは苦手...」という方におすすめなのが、Power Automate for Desktop(PAD)です。
今回は、プログラミング知識不要で実現できる、Power Automate for Desktopを利用したテーブルデータのエクスポート操作を自動化する方法をご紹介します。

【Microsoft Power Automateとは】
Microsoft Power Automateは、Microsoft社が提供する自動化ツールです。使用することでビジネスプロセスやタスクの自動化を簡単に実現できます。
大きく分けて、デスクトップ版とクラウド版の2種類がありますが、今回の取組では無償でも利用できるデスクトップ版を使用する事にしました。

フローの概要と各アクションの設定詳細

今回作成したフローの概要を簡単に説明します。
①APIで指定テーブルのデータをエクスポート
②データをテーブル形式に変換し、Excelファイルに書き込みcsvとして保存



今回使用したPower Automate for Desktopのバージョンは「2.56.00235.25132」です。

それでは、各アクションの設定内容です。

フロー①:APIで指定テーブルのデータをエクスポート
【各アクションの設定】
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■アクション1:エクスポート対象となるテーブルのURLを指定する変数を作成
アクション名:変数の設定
 - 変数:exportURL
 - 値:http://{サーバー名}/api/items/{サイトID}/export

■アクション2:APIキーを格納する変数を作成
アクション名:変数の設定
 - 変数:apikey
 - 値:APIキーを作成 して入力してください

■アクション3:プリザンターからテーブルデータをエクスポートするためのWebサービスを呼び出す処理を作成
アクション名:Webサービスを呼び出します
 - URL:%exportURL% ※アクション1で作成した変数
 - メソッド:POST
 - 受け入れる:Application/json
 - コンテンツタイプ:Application/json
 - カスタムヘッダー:空白
 - 要求本文 :
"{
    ""ApiVersion"": 1.1,
    ""ApiKey"": ""%apikey%"", ※アクション2で作成した変数
}"
 - 応答を保存します:テキストを変数に変換します(Webページ用)



■アクション4:返却されたJSONデータをPADで扱えるようにカスタムオブジェクトに変換
アクション名:JSONをカスタムオブジェクトに変換
 - JSON:%WebServiceResponse% ※アクション3で作成された変数
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フロー②:データをテーブル形式に変換し、Excelファイルに書き込みcsvとして保存
【各アクションの設定】
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■アクション5:データテーブルを生成する
アクション名:CSVテキスト変数から読み取る
 - CSVテキスト:%JsonAsCustomObject['Response']['Content']% ※アクション4で作成された変数

■アクション6:ファイル保存時のファイル名をJSONデータから抜き出し、変数を作成
アクション名:変数の設定
 - 変数:filename
 - 値:%JsonAsCustomObject['Response']['Name']% ※アクション4で作成された変数

■アクション7:Excel起動処理の作成
アクション名:Excelの起動
 - Excelの起動:空のドキュメントを使用
 - インスタンスを表示する:任意

■アクション8:Excelワークシートにデータテーブル書き込む
アクション名:Excelワークシートに書き込む
 - Excelインスタンス:%ExcelInstance% ※アクション7で作成された変数
 - 書き込む値:%CSVTable% ※アクション5で作成された変数
 - 書き込みモード:任意

■アクション9:ファイルを保存してExcelを閉じる
アクション名:Excelを閉じる
 - Excelインスタンス:%ExcelInstance%
 - Excelを閉じる前:名前を付けてドキュメントを保存
 - ドキュメント形式:任意
 - ドキュメントパス:任意
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【Power Automate for Desktop無償版の制限について】
せっかくエクスポート処理を自動化したので、Windowsスケジューラを使って、フローのスケジュール実行を実現しようと思いましたが、実行時にエラーメッセージが表示されてしまいました。
残念ながらスケジュール実行を実現するには試用版またはプレミアムライセンスが必要とのことでした。

まとめ

今回は、Power Automate for Desktop(PAD)を利用したテーブルデータのエクスポート操作を自動化する方法をご紹介しました。
PADは直感的に操作できる部分が多く、他のテーブル操作についても自動化フローを作成してみようと思いました。

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