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2020/04/27
【プリザンター】 第42回)プリザンターのデータベースの保存場所の変更方法

データベースの保存場所

こんにちは、CCS田中です。

先日、当社のお客様から「プリザンターのデータベースの保存場所(ドライブ)を変更したいがどうしたらよいのか?」というご質問がありました。
インストール時には特に深く考えずにシステムドライブ(WindowsOSの場合はCドライブ)にデータベースのデータを保存するように設定しており、データの増え方が気になり、別の空き容量のあるドライブに移動したいということがあるかと思います。
こういった場合の方法について説明します。

データベースの保存場所の移動方法

今回、同じマシン内でのSQL Serverのインスタンスの移動方法について説明します。
別のサーバへ移動する場合は、インプリム社のFAQにもありますので、そちらをご覧ください。

1)PleasanterのWeb公開停止
インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャを起動し、Pleasanterのサイトを停止します。
PleasanterのWebサイトを右クリック – [Webサイトの管理] – [停止]をクリックします。

2)データファイルの移動
SQL Server Management Studio を起動して、『データベース エンジン クエリ』からデータファイルとログファイルを移動するクエリを実行します。

3) 次のステートメントを実行してPleasanterデータベースをオフラインにします。
 ALTER DATABASE "Implem.Pleasanter" SET OFFLINE;

※ステートメントを実行する場合は、クエリ画面にステートメントを入力して実行ボタンを押下します。

4) データファイルとログファイルを移動します。
C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL15.MSSQLSERVER\MSSQL\DATA
 データファイル Implem.Pleasanter.mdf
 ログファイル Implem.Pleasanter_log.ldf
 上記2ファイルと移動先のフォルダへ移動します。
 今回の手順では、以下に移動することとします。この部分は、ご利用の環境にあわせて修正してください。
 移動先フォルダ D:\Pleasanter\data\

5)移動したそれぞれのファイルに対して次のステートメントを実行して、ファイル格納先を変更します。
 ALTER DATABASE "Implem.Pleasanter" MODIFY FILE
 (NAME = 'Implem.Pleasanter', FILENAME = 'D:\Pleasanter\data\Implem.Pleasanter.mdf');
 ALTER DATABASE "Implem.Pleasanter" MODIFY FILE
 (NAME = 'Implem.Pleasanter_log', FILENAME = 'D:\Pleasanter\data\Implem.Pleasanter_log.ldf');

6)次のステートメントを実行して、ファイル格納先が変更されていることを確認します。
 SELECT name, physical_name AS CurrentLocation, state_desc
 FROM sys.master_files
 WHERE database_id = DB_ID(N'Implem.Pleasanter');

 以下が表示されればOKです。
1 Implem.Pleasanter D:\Pleasanter\data\Implem.Pleasanter.mdf ONLINE
2 Implem.Pleasanter_log D:\Pleasanter\data\Implem.Pleasanter_log.ldf ONLINE

7)次のステートメントを実行してPleasanterデータベースをオンラインにします。
 ALTER DATABASE "Implem.Pleasanter" SET ONLINE;

8)PleasanterのWeb公開の開始
インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャからPleasanterのサイトを起動します。
PleasanterのWebサイトを右クリック – [Webサイトの管理] – [起動]をクリックします。

以上でPleasanterデータベースのデータファイルの移動は完了となります。

まとめ

さて、いかがでしたか?

今回はデータベースの保存先の移動方法について説明しました。Cドライブに保存してあり、Cドライブの空き容量が少なくなるとOSの動作に影響(最悪動かなくなるケースもあり)するため、別のドライブなどがあり、容量が空いているようであれば早めの移動をお勧めします。
導入の支援、スクリプト開発などでお困りの場合は、当社で支援もいたします。

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