アラートダイアログによる処理完了通知
今回の実装内容は以下の通りです。
1.一覧画面にカスタムボタンを追加
2.ボタンクリックでサーバスクリプトを実行
3.処理完了と同時にアラートダイアログで視覚的に通知
4.ダイアログを閉じた後に画面を自動更新
それでは実装方法についてご紹介します。
使用するサイト、一覧画面へのボタンの追加については【 こちらの記事 】をご確認ください。
まず最初に、ブラウザに表示するアラートダイアログについて、スクリプトを設定します。
事前に関数を設定しておくことで、サーバスクリプトから呼び出すことができるようになります。
// サーバからのメッセージを表示し、画面をリロードする関数
// 関数名($p.showAlert)は任意に設定
$p.showAlert = function(message) {
// 受け取ったメッセージをアラートダイアログで表示
alert(message);
// アラートダイアログが閉じられた後、100ミリ秒待ってから画面を自動再読み込み
setTimeout(() => location.reload(), 100);
};
!注意点!
コード内のコメントでも記載しておりますが、関数名は開発者が自由に決められるため、処理内容に応じて適切な名前を付けることができます。
ただし、以下の点にご注意ください。
・関数は「$p.」で始める
・プリザンター既定の関数名と被らない(例:$p.set, $p.getValueなど)
・チーム開発時は命名規則を統一する
次に、サーバスクリプトを設定します。
基本のコードは【 以前の記事 】と同じですので、割愛します。
// 3:処理終了後、クライアント側で定義した showAlert 関数を呼び出す
context.AddResponse('Invoke', 'showAlert', 'サーバからのメッセージ: 処理が完了しました');
第1引数「Invoke」は、第2引数にセットされている $p. で始まる任意の関数を実行できます。
今回の例では「$p.showAlert」の $p. を除いた「showAlert」を設定します。
関数で設定したダイアログに表示するメッセージを、第3引数で設定します。
それでは、実際の動きをご覧ください。
「実行」ボタンをクリックすると、サーバスクリプトの処理完了に応じてアラートダイアログが表示され、閉じると自動的に画面がリロードされるので、更新結果をすぐに確認できます。


まとめ
いかがでしたか?
今回の実装は、クライアントとサーバの両方でコード管理が必要なため、保守性に注意が必要です。
しかし、これらを実装することで処理の終了を確実にユーザーに伝えることができ、操作性・信頼性ともに向上します。
また、アラートのメッセージや処理内容を変更することで、さまざまな業務要件に適応できます。
処理結果をユーザーにしっかり伝えたいというケースでは、ぜひ取り入れていただきたい手法です。
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サーバスクリプト終了の視覚通知術
こんにちは、シーイーシーカスタマサービスの森山です。
プリザンターでサーバスクリプトを活用する際、「処理が完了したかどうかがわからない」と感じたことはありませんか?
以前の記事 では、サーバスクリプトのみでデータ書き換え終了後の処理を設定する方法をご紹介しました。
今回はさらに一歩踏み込み、「ユーザーにとって、よりわかりやすい視覚的な完了通知」を実装する方法をご紹介します。
「context.AddResponse」とスクリプト関数を連携させることで、確実な処理完了通知+画面の自動更新を実現できます。ぜひ最後までご覧ください!